体の左右差|片側だけに痛みが出る原因とは
■「右(または左)だけ痛い」のはなぜ?
「右の腰だけ痛む」
「左の首だけがいつもつらい」
「なぜか、いつも同じ側に不調が出る」
このような「片側だけに現れる痛みや違和感」、意外と多くの方が経験しています。
しかし病院や整形外科での検査では、骨や関節に異常が見つからないことも多く、湿布や痛み止めで様子を見るよう指導されるだけ…というケースも珍しくありません。
実は、このような“片側の不調”には、**体のバランスの崩れ(左右差)**や、使い方のクセが深く関わっていることがほとんどです。
整体では、「なぜ片側にだけ症状が出るのか?」という視点から体全体の状態をチェックし、原因にアプローチしていきます。
■ 体に起こる“左右差”とは?
私たちの体は本来、「左右対称」にはできていません。
利き手・利き足、内臓の位置の違い、姿勢や生活習慣によって、どうしても左右どちらかに偏りが出やすくなります。
たとえば:
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いつも片足に体重を乗せて立っている
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カバンを決まって右(左)肩にかけている
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デスクワーク中、いつもモニターが右(左)にある
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子どもを片側の腕で抱っこすることが多い
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足を組むクセがある
こういった日々の積み重ねにより、骨盤・背骨・肩甲骨・足のつき方などが左右非対称になっていきます。
それが進行すると、片側だけに負荷が集中し、「筋肉の張り」「神経の圧迫」「血流の滞り」などが起きやすくなり、痛みやしびれにつながるのです。
■ 左右どちらに症状が出るかは人によって違う
「右側にばかり不調が出る人」と「左側に出る人」がいるのはなぜでしょうか?
これは、次のような要因によって決まってきます:
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利き手・利き足の影響
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内臓(肝臓・胃・腸など)の位置や不調
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職業・作業姿勢のクセ
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過去のケガや手術歴
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妊娠・出産による骨盤のゆがみ
つまり、**「どちらが悪い」ではなく、「どちらかに偏っている」**ことが問題なのです。
整体では、体全体のバランスを整えることにより、この左右のアンバランスを正していくことで、片側にだけ出る症状を根本から改善していきます。
■ 整体で行うアプローチ
当院では、片側だけに症状が出ている方に対し、次のようなポイントをチェック&施術しています。
① 骨盤と背骨の中心軸の調整
体の土台である骨盤と、そこから連なる背骨がゆがんでいると、左右の足の長さや肩の高さにもズレが出てきます。
このズレを放置すると、片側の筋肉に過剰な負担がかかり、痛みや張りが慢性化します。
まずは中心軸を正すことで、体のバランスを整えます。
② 肩甲骨・股関節の可動域チェック
肩こり・腰痛・坐骨神経痛など、片側だけに起こる不調は、肩甲骨や股関節の動きに左右差が出ていることがほとんどです。
「動きやすい側」と「動きにくい側」の差を整えることで、負荷を分散させることができ、症状の偏りを解消できます。
③ 筋肉の緊張と神経伝達の改善
使いすぎている筋肉は常に緊張状態にあり、血流が悪く、神経の伝達も滞りやすくなります。
整体では、その緊張を解きほぐし、神経が正常に働ける状態をつくっていきます。
特に神経の伝達が悪いと、痛みやしびれが片側だけに強く出るケースもあるため、神経アプローチはとても重要です。
■ このような方におすすめです
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いつも右(左)だけ腰や肩がつらい
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骨盤の高さや足の長さが違う気がする
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片側の膝や股関節がよく痛くなる
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マッサージでは一時的に良くなるが、すぐ再発する
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長年、左右差を感じながらも「こんなもんか」と我慢している
■ 「症状のある側」ばかり見ていても、良くならないことも
つらい症状が出ていると、「痛い側」にばかり意識が向いてしまいます。
でも本当は、「反対側の硬さ」や「姿勢の崩れ」が原因になっていることも多くあります。
整体の良いところは、「体全体を見てバランスを整える」ことにあります。
症状のある場所だけを施術するのではなく、「なぜ片側にばかり負荷がかかっているのか」を見極めて、根本から整えていくことが改善への近道です。
■ まとめ|左右差の調整で、偏った痛みから解放される体へ
片側だけに痛みが出る…という悩みは、「バランスの崩れ」という明確なサインです。
それを整えずに放っておくと、やがて反対側にも不調が現れ、全身のバランスが崩れてしまう可能性もあります。
整体で体の左右差を見直し、自然な姿勢と動きやすさを取り戻すことで、痛みの出ない体を目指していきませんか?