スナッピングヒップ症候群
スナッピングヒップ症候群では、股関節を曲げたり、回したりする動作でスナッピング(弾音)を感じたり、音に合わせて股関節のずれを感じます。基本的には痛みを伴いません。
スナッピングヒップ症候群が起こりやすいスポーツ
あるリサーチによると、バレエダンサーの90%にこの症候群がみられたという報告があります。また、その内の80%のバレエダンサーが、両側性のスナッピングヒップ症候群だったそうです。
また、ゴルファーやランナー、ウェイトトレーニングをしている人にも起こりやすいです。
スナッピングヒップ症候群の原因
・腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)と大転子の摩擦音
・腸骨大腿靱帯と他組織の摩擦音
・腸恥隆起(ちょうちりゅうき)と腸腰筋の摩擦音
・股関節が狭くなっている
・股関節の可動制限
・軟骨や関節唇(かんせつしん)の断裂
・関節内の遊離体
・滑膜骨軟骨腫症(かつまくなんこつしゅしょう)
・恥骨結合不安定
関節内での問題が原因となっているスナッピングヒップ症候群の方は、大腿骨頚の角度が浅い人が多いです。また、大腿筋膜張筋や、腸腰筋の過緊張により生じる事もあります。
カイロプラクティックでは、どの原因が症状に関与しているのかを詳しく調べていきます。
スナッピングヒップ症候群に対するカイロプラクティック治療
筋肉の問題があれば、その筋肉の状態を改善させていきます。股関節の位置の問題や、骨盤の関節の位置の問題があれば、アジャストメントで関節の状態を整えます。この施術を続ける事で、25~70%の人に改善がみられました。
しかし、関節内自体で生じている問題の場合は、カイロプラクティックによる改善は難しいです。ですので、軟骨や関節唇の断裂、関節内の遊離体、滑膜骨軟骨腫症などの問題の場合は、整形外科を受診されることをお勧めします。