～カイロプラクティックの始まりと主な歴史～

1845年
カナダのトロントで、ダニエル・デビッド・パーマー(ＤＤパーマー)氏、出生。
ＤＤパーマー氏は、後のカイロプラクティックの生みの親です。

1895年
アメリカのアイオア州に移住したＤＤパーマー氏が、召使のハービー・リラード氏の背骨を手技により矯正したところ、17年間続いた難聴が治り、耳が聞こえるようになりました。この時、矯正したのは中部胸椎(ちゅうぶきょうつい)であると言われています。ＤＤパーマーは、背骨には健康の秘訣があるのではないかと考え、理論を発展させ、カイロプラクティックという手技療法を創案します。

1897年
ＤＤパーマー氏は、「パーマースクール・オブ・カイロプラクティック」というカイロプラクター養成校を開校します。現在では、この学校は「パーマー・カレッジ・オブ・カイロプラクティック」と改名されています。

1906年
続いてDDパーマー氏は、アメリカのアイオワ州ダベンポートに、ナショナル・スクール・オブ・カイロプラクティック（後のナショナル・カレッジ・オブ・カイロプラクティック）を、ロサンゼルスにクリーブランド・カイロプラクティック・カレッジを設立します。

1907年
森久保繁太郎氏が、パーマースクールを卒業し、日本人初のカイロプラクターとなります。ですが森久保氏は、卒業後はアメリカで生涯を過ごした為、この時日本にはカイロプラクティックは伝えられませんでした。

1913年
カイロプラクティックの創始者、ＤＤパーマー氏が死去されます。

1916年
川口三郎氏がパーマースクールを卒業し、初めて日本にカイロプラクティックを紹介しました。

1968年
日本カイロプラクティック総連盟(JCA)が創設されます。

1969年
竹谷内一愿氏がナショナル・カレッジ・オブ・カイロプラクティックを卒業します。戦後初の日本人カイロプラクターとして帰国し、国内でのカイロプラクティック普及活動に努めます。

1971年
アメリカにカイロプラクティック教育機関の質の保障を認定する機関、Council on Chiropractic Education(CCE：カイロプラクティック教育審議会)が設立されます。

1975年
アメリカで唯一、法制化されていなかったルイジアナ州でカイロプラクティック法案が可決され、全米50州でカイロプラクティックが公認されました。

1988年
世界80ヶ国以上が加盟する世界カイロプラクティック連合(WFC)が設立されます。

1995年
オーストラリアのRMIT大学とJCAの合意し、日本初のWHO基準カイロプラクティック教育機関であるRMIT大学日本校が開校します。

1997年
WFCが世界保健機関（WHO）に非政府組織 (NGO)として正式加盟します。

1998年3月
ＷＨＯ基準またはそれに準ずる教育を履修した正規のカイロプラクターのみが所属できる団体として、ドクター・オブ・カイロプラクティック(DC)を有するカイロプラクターと、RMIT大学日本校在校生により「日本カイロプラクターズ協会(JAC)」が設立されます。JACは日本において、正しく安全なカイロの普及に努めている日本のカイロ代表団体です。

1999年
JACは、日本のカイロプラクティック代表団体としてWFCへ正式加盟します。

2001年
カイロプラクティックの専門課程教育を評価し、認定する「国際カイロプラクティック教育評議会(CCEA)」が設立されます。

2005年
RMIT大学日本校が、アジア地域初の学校としてカイロプラクティック教育審議会（CCE）から公式認可の証である「アクレディテーション」を取得します。
また、WHOから「カイロプラクティックの基礎教育と、安全性に関するガイドライン」が全世界に向けて発行されます。

2006年
JACが有限責任中間法人となります。

2009年
RMIT大学日本校がＲＭＩＴ本校から独立し、東京カレッジ・オブ・カイロプラクティックに名称を変更しました。また同年、JACが一般社団法人となります。

2012年
日本のカイロプラクティック業界の発展に大きく貢献された、竹谷内一愿氏が死去されます。

2013年
現在、資格として法制化されているのは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国など約40カ国です。日本を含む他の多くの国では、未だ公的資格等は定められていないのが現状です。また、アメリカのカイロプラクターは約4万6千人おり、日本の正規のカイロプラクターはわずかに約800人です。現在、日本カイロプラクターズ協会（JAC）を始めとする日本のカイロ団体は、一日も早い法制化とレベルの高いカイロプラクティックの普及に努めています。