インナーチャイルドによる脳機能低下・自律神経障害
「インナーチャイルド」という言葉を、どれだけの方がご存知でしょうか?
インナーチャイルドは比喩的な表現になりますが、それは様々な自律神経症状を引き起こすことが、過去数年間の臨床の中で分かってきました。もちろん、インナーチャイルド以外の原因で調子が悪くなる方もたくさんいらっしゃいますが、インナーチャイルドが原因となり、症状が現れている方も確かにいらっしゃいます。
「なぜ自分はいつも体調を崩してしまうのか?」
「病院に行っても原因がわからない…」
いう方の場合、
もしかしたらインナーチャイルドが原因かもしれません。
下記では、インナーチャイルドがどのように自律神経に関わるのかを、詳しく説明していきたいと思います。
そもそも、インナーチャイルドとは何なのでしょうか?
日本語訳すると、「内なる子供」となります。
子供時代の気持ち…例えば、嬉しかった事や悲しかった事。楽しかった事や頭にきた事など諸々の感情の他、本当はこうしたかった、こうしてほしかったというような欲求などなど…インナーチャイルドとはつまり、あなた自身の様々な子供時代の心です。この数えきれない程の子供時代の心の中で、体に悪影響を及ぼすのが、当時感じたマイナスな感情・欲求不満の類です。「解放されないまま今日まで、あなたの中に閉じ込められていた感情エネルギーである」と本で紹介されているのを見たことがありますが、このマイナスな感情エネルギーが脳内に蓄積し、正常な脳機能を阻害します。
人の脳内では、日夜、実に様々な情報を記憶・管理しています。あまり知られていませんが、自分がしてしまった怪我や傷についても細かく記憶しており、それはその患部が治癒した後も忘れる事なく情報としてきちんと記憶しています(手術などの故意的な切開も含みます)。ここで気をつけたいのは、脳内では「傷を受けたまま」として記憶している事です。実際に患部は治癒していても、脳にはしっかり刻みこまれており、容易に消えるものではなく、体へのダメージが大きかった怪我や傷ほど、鮮明に記憶しています。そしてその治癒したはずの部位に、「怪我をした場所だから気をつけないと」と脳は信号を送り続けます。古傷が痛む要因の1つには、こうしたメカニズムがあるのです。
実はこれは、心にも同じ事が言えます。幼少期や思春期など、人としての土台を作る成長期の子供時代に、強く感じたマイナスな感情や強い欲求不満ほど、脳は鮮明に記憶しています。つまり心の傷(心的外傷=トラウマ)の一種として認識している訳です。例え本人が、当時をうまく思い出せないとしていても、脳ではそれらを忘れる事なく、詳細に記憶・管理をしているのです。
例えば、あなたが30歳だとします。あなたには、30歳のあなたの心があり、その30歳の価値観、感情、欲求、状況などで動いています。
それとは別に、例えば3歳の頃、10歳の頃、18歳の頃等々・・・様々な子供時代の心も同時に存在しており、当時の価値観や感情、欲求が、30歳のあなたに常に、良くも悪くも影響を及ぼしているのです。そしてそれがもし、脳内でマイナスな記憶として認識している場合、残念ながら本人が気付かないうちに、マイナスに影響を及ぼしてしまいます。
それがインナーチャイルドです。
【インナーチャイルドよる自律神経の乱れ】
インナーチャイルドによる脳神経系の機能異常・自律神経障害による症状の現れ方は、人によって様々ですが、ここに一例をご紹介致します。
・脳機能の抑圧により、効率よくエネルギーを使う事が難しくなり、必要以上にエネルギーを浪費してしまうため、特に何もしていなくても疲れやすく、疲れも取れにくい。
・喜怒哀楽の感情が薄くなり、生きている実感が湧かなくなる。
・自分が頑張った成果や成功を認めたり、満足するということが出来ないため、いつも頑張りすぎてしまい心身共に疲れる。「無理をする」と「頑張る」の境界がよく分からない。
・いつも、同じ出来事や同じようなタイプの人を恐れてしまい、冷静ではいられなくなる。とてもつらくなる。
・ある一定の条件が重なると動悸やめまい、震え、微熱、過呼吸、頭痛、冷や汗、気疲れ、精神不安定、だるさなどの症状が起こる。
全て当てはまらなくても、上記のような状態はよく見られます。
このように、インナーチャイルドからの強い訴えが、現在のあなたの自律神経を乱し、様々な症状を引き起こすこともあるのです。
当院の自律神経改善療法では、体の調整を行い、脳神経に良い影響を与えるアプローチをとり入れた施術を行うほか、正常な神経機能を取り戻す為、各種心理学を始め、神経生理学・脳科学・脳神経解剖学・カウンセリングの知識を用いて、多角的に状態を回復させていきます。
脳機能・自律神経の乱れでお困りの方は、WHO公認のカイロプラクティック・グッドライフに是非お任せ下さい。